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鼻中隔延長において曲がらない工夫

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「鼻中隔延長術において曲がらない方法」

第40回日本美容外科学会総会 / 2017年9月 / 東京院 院長 広比利次

概要

外鼻形成術において、近年鼻中隔延長術が広く行われている。かなりの自由度をもって、鼻尖、鼻柱の形態、方向をコントロールできるという意味においては、画期的な方法であることは間違いない。その一方で未だに確立された術式があるわけではなく、術者の経験により様々な工夫が行われている。
私自身が初めて鼻中隔延長術を行ったのは10年以上前で、その後に多くの術式の変遷を経て、現在の術式に至っている。
手術計画では、ドナー選択、移植軟骨の固定方法、鼻翼軟骨の処理方法、鼻尖への軟骨移植方法、複合手術の検討、など、多彩な問題点が含まれており、包括的にこれを解決しなければなりません。

鼻中隔延長術では、どんなに手技に精通しても鼻尖の偏位が問題となりやすい。鼻尖を前方、下方に延長しようとすればするほど鼻先の曲がりも顕著となる。主な原因として以下のものが挙げられる。
1.鼻中隔軟骨が術前より曲がっている(鼻中隔弯曲)
2.延長後に土台である鼻中隔が曲がってしまう
3.延長材料として移植した軟骨が曲がってしまう
4.鼻尖にonlay graftした軟骨が偏位してしまう

できるだけ偏位の少ない鼻中隔延長術を目指して、現在自分が留意していることを手術ビデオを通じて報告する。

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