「鼻中隔延長術における工夫 〜第34回日本頭蓋顎顔面外科学会 ライブサージェリーを振り返って〜」
第60回日本形成外科学会総会学術集会 / 2017年4月 / 東京院 院長 広比利次
概要
2016年11月11日、第34回日本頭蓋顎顔面外科学会(菅原康志会長)で、鼻形成術のライブサージェリーを担当させていただきました。手術はリッツ美容外科手術室で行われましたが、学会上では9:50~12:30の時間帯で影像が会場に流れました。当日は、前撮りしたビデオを使用して、患者を紹介し、手術の計画、手術の問題点などをあらかじめ解説しました。鼻中隔延長術は現在のライノプラスティーのトレンドであり、美しい鼻を形成するためには必ずマスターすべき術式です。とりわけ短鼻、団子鼻の多いアジア人では本手術なくしては、美しい鼻を形成できないのではないか、とも思えるほどです。その一方で、手技的に難しく、安定した結果を出すのには相当の修練が必要になると考えます。手術計画から始まり、ドナー選択、延長量の限界、鼻翼軟骨の処理方法、複合手術の検討、など、多彩な問題点が含まれており、包括的にこれを解決しなければなりません。本学会では、実際のライブサージェリーの影像、並びに手術後の経過などを供覧しながら、このライブサージェリーで行った術式の正当性を検証したいと思います。鼻中隔延長術を実際に日常行っている先生方は、皆さま独自の見解をお持ちだと思います。学会場で活発な討論、意見交換をさせていただければ幸甚です。