代表的なスレッドリフトによる効果の比較検討
第35回日本美容外科学会総会 / 2012年10月 / 東京院 田中真輔、広比利次、飯田秀夫、牧野太郎
目的
第34回日本美容外科総会でのスプリングリフトの有効性を発表した。スレッドリフトには多くの種類がある。効果が高い代表的なスプリングリフト(1st Surgical Concept®)とシルエットリフト(Silhouette-Lift®)やアプトス(APTOS®)がある。それぞれに大きな特徴を持つ。これらのスレッドによるリフト効果の検討を行なう。
方法
スプリングリフト(22例)、シルエットリフト(22例)、アプトス(8例)は共に片方4本ずつ計8本のスレッドを使用した。術後、鼻唇溝とjowlの改善とリフト効果を評価する。
結果
スプリングリフトは、その他のスレッドリフトに比べ術後の形態も良好で、術後のダウンタイムであるエクボや波打ちはあるものの、リフト効果の持続も長く、患者の満足度も高い。
考察
スプリングリフトとその他のスレッドリフトとの最も大きな違いは。スプリングリフトはスレッド自体に伸縮性を持つことである。表情筋による顔面の動きや外部よりの圧力に対し、スレッド自体もある程度の可動性があり、また数多くの丸みのある柔らかな突起(cog)のため、組織にも優しくスレッドの位置が保たれやすいことが良好な結果に繋がっていると考えられる。