「涙堂形成術におけるヒアルロン酸インジェクションシステムの有用性」
日本美容外科学会 第114回学術集会 / 2012年7月 / 東京院 牧野太郎、広比利次、飯田秀夫、田中真輔
背景
涙堂とは睫毛の際に形成される眼輪筋の隆起のことを指し、涙堂の存在は目元の表情を豊かにし、若々しい印象を与える。近年、涙堂が豊かな芸能人の影響により美容目的での涙堂形成の希望が増加傾向にある。
方法/結果
当院では2000年よりヒアルロン酸による涙堂形成術を適応し行なってきた。今回、ヒアルロン酸インジェクションシステム Anteis Injection System (Anteis S.A. , Switzerland) を使用する経験を得たので、その有用性について報告する。
Anteis はハンドピース、コントロールユニット、フットペダルからなり、ヒアルロン酸製剤のシリンジをハンドピースに装着し使用する。注入方法は粒状に注入する方法とライン状に注入する方法から選択できる。
注入時にフットペダルを使用することで手ぶれが起きにくく、正確な層と量の注入が可能であった。眼瞼のような皮膚の薄いところでも正確な注入が可能であり有用であった。