「白人モデルの顔貌を希望したpolysurgery症例~白人顔貌の特徴とは?~」
第31回日本美容外科学会総会 / 2008年10月 / 東京院 吉田純
症例及び方法
症例は22歳の女性。理想とする白人モデルの顔貌に近づけるため、本人の希望に応じて約6年間で12回に及ぶ手術を行った。手術は骨セメントを用いた前額 形成、頬骨削除、下顎プロテーゼによる硬組織の形成に加え、頬部脂肪吸引、頬部フェイスリフト等による輪郭形成を行い、そのほか上下口唇拡大、眼部および 鼻部にも数回の手術を行った。
結果及び考察
これらの手術の結果、ほぼ白人の顔貌に見える容姿となった。白人の顔貌が白人として認識されるには、東洋人とは決定的に異なるポイントがいくつか存在すると思われる。眼窩上縁から鼻根部にかけての突出、鼻先や頤の形態は言うまでも無いが、今回行った手術のうち特に有効であったと思われるものは、V-Y advancementによる鼻翼の頭側移動、眉毛下切開による瞳孔眉毛間距離の短縮、buccal fat-pad の切除で、これにより白人様の columellar triangle、deep set eyeの形成、頬部の肉厚感の改善が得られた。症例の提示とともに白人顔貌の特徴について考察を加え報告する。