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鼻尖縮小術における新しい鼻翼軟骨移植法の試み

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「鼻尖縮小術における新しい鼻翼軟骨移植法の試み」

第31回日本美容外科学会総会 / 2008年10月 / 東京院 大場教弘

目的

我々東洋人は、鼻尖部における硬組織である鼻翼軟骨、鼻中隔軟骨の発達が悪く、皮膚、脂肪組織などの軟部組織が厚いため、鼻尖部の形態が丸く、tip defining pointが不明瞭のことが多い。鼻尖形態の改善目的に、鼻尖縮小術が行われているが、一般的な鼻尖縮小術のみでは正貌で細くなっても、側貌において supratipの膨隆を呈する。我々は鼻尖縮小術の際、3次元的に鼻尖部の形態を整える新しい鼻翼軟骨移植方法を開発したので報告する。

対象・方法

2006/12月より2008/6月において、鼻尖を細くしたいなどを主訴に来院し手術を行った患者51症例、男性9例、女性42例、平均年齢26.1歳。静脈麻酔下、closed approachにより鼻尖部を展開し、鼻翼軟骨を露出する。つづいて鼻翼軟骨のcephalic trimを行い、得られた軟骨を移植片とする。中間脚から内側脚方向に3-4mmのところで内側脚を切断し翻転させる。得られた鼻翼軟骨片の一枚を、両内 側脚間に挟んでstrut graftとして用い、もう一枚を半切しalar batten graftとして用いる。

結果

本術式により、正貌、側貌において細く整った鼻尖形態が、概ね良好に得られた。tip defining pointについては、鼻翼軟骨の大きな症例ほど、しっかりとした効果が得られたが、もともとの鼻翼軟骨が小さな症例では、効果も限定的であった。

考察

本術式は、従来の方法と比較し、軟骨フレームを3次元的に組み立てるため、軟部組織の抵抗に対する強度があり、tip defining pointを比較的明瞭に出すことができた。

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