「広鼻、わし鼻に対する鼻骨骨切り術の適応と術式について」
第47回日本形成外科学会総会 / 2004年4月 / 名古屋院 院長 山岸誠治
目的
従来より、外傷性斜鼻やわし鼻に対しては鼻骨骨切り術が行われてきたが、単に広鼻というだけでは術後の後戻りの問題もあり、鼻骨骨切り術の適応と考えるか どうかについては意見が分かれるところであった。また、わし鼻も程度によっては骨切りまでしなくてもプロテーゼや軟骨移植による隆鼻術の方が審美的に好ま しい場合もあるが、適応を間違えると単に巨大な鼻を作るだけという事になりかねない。当院においては、どのような診断基準で適応を判断しているのか、また 術後の後戻りを防ぐための工夫など、術式と合わせて報告する。
方法
広鼻、わし鼻を主訴として来院した数症例に対し、手術、術後ケア等について検討した。
結果と考察
広鼻、わし鼻に対する手術は、鼻根、鼻背、鼻先の高さのバランスに応じて単に高くすればいいものから、鼻骨骨切りが必要なタイプ、鼻中隔軟骨の切除まで必 要なタイプなど、いくつかに分けられる。適応を見極めて手術計画を立てる事が重要である。