乳房吊り下げ術(マストペクシー)
- バストが下垂しています。元に戻す手術は?
- 下垂したバストの位置、形を最小限の切開で改善するのが、ラウンドブロック法です。従来法では、左右のバストに大きなT字型の傷が対称的につきました。ラウンドブロック法は、乳輪周囲を切開し、乳腺組織を含めて上方に移動させ、乳輪の外周を引き寄せ縫合するので、傷が目立ちません。
- 授乳後バストの上半分のボリュームがなくなり下垂しています。形を整える手術は?
- 乳頭や乳輪が正面を向いていれば下垂ではなく、バストの上半分が委縮してボリュームの殆どが下半分にある乳房委縮という状態です。この場合は、豊胸術を行いバストにボリュームを取り戻します。乳房下垂と乳房萎縮が混合している方は、乳房吊り上げ術と豊胸術を同時に行ないます。状態と希望に合った方法を診断します。
- 他院では大きな傷がつくといわれました。そちらでは傷はどこにつきますか?目立ちますか?
- 当院で行っているラウンドブロック法は、乳輪周囲をドーナツ型に表皮のみ切除し、乳腺組織を含めて上に移動させながら巾着縫合をかけ、縫合します。乳輪周囲は傷が目立ちにくい部位のため、ほとんど分らなくなります。当院では極めて重症の場合を除いてこのドーナツ型に切開する方法を適用します。
- 術後包帯などを巻きますか?
- 術後2~3日間胸部を固定します。
- 腫れについて教えてください。
- 個人差はありますが、7日間位です。
- 痛みについて教えてください。
- 全身麻酔、硬膜外麻酔、静脈麻酔で行いますので、無痛の内に終了します。個人差はありますが、術後の痛みは内服薬で落ち着きます。
乳房縮小術(リダクション)
- バストが大きく肩がこるので、小さくしたいのですが手術方法は?
- 大きすぎるバストは傷が目立たない最小の切開で小さくすることができます。従来法では、左右のバストに大きなT字型の傷が対称的につきましたが、当院のラウンドブロック法は傷が目立ちません。方法は乳輪周囲を切開し脂肪を取り除き(必要に応じて一部乳腺も除去)し、乳輪周囲へ巾着状に皮膚を引き寄せ縫合します。
- 他院では大きな傷がつくといわれました。そちらではどのような方法ですか?
- 当院で行っているラウンドブロック法は、傷の目立ちにくい乳輪周囲から余分な脂肪、必要に応じて乳腺も取り除きながら胸を小さく整える方法です。そのため、従来のような乳輪の下から乳房にかけ逆T字型に大きく傷を残すことはありません。乳輪周囲の切開部を細かく丁寧に縫合しますので、傷は目立たなくなります。
- バストが大きくしかも下垂しています。形を整える方法は?
- バストが大きく下垂している場合には、吊り上げると同時に縮小します。従来法では大きなT字型の傷跡が左右の胸に対称的につきましたが、当院では、極めて重症を除いて乳輪周囲の表皮をドーナツ型に切除し、その下の脂肪を取り除き(必要に応じて乳腺の一部も除去)、乳腺組織を上方に移動させるので、傷が目立ちません。
- 胸部に固定はつきますか?
- 術後2~3日間胸部固定をします。
- 腫れについて教えてください。
- 個人差はありますが7日間位です。
- 痛みについて教えてください。
- 全身麻酔、硬膜外麻酔、静脈麻酔で行いますので、無痛の内に終了します。個人差はありますが、術後の痛みは内服薬で落ち着きます。
乳輪縮小術
- 乳輪が大きいのですが、小さくする方法は?
- 乳輪縮小術は、ただ小さくするだけではなく、胸全体・乳頭等のバランスが大切です。方法は乳頭基部(乳頭の付け根の周囲)から余分な皮膚をドーナツ型に切除し、乳頭基部で巾着縫合します。
- 日常生活に制限はありますか?
- 家事や仕事には影響はありませんので、仕事の休みを取ったり安静にする必要はありません。
- 術後にテープ固定をしますか?
- 乳輪周囲の皮膚の外へ引っ張ろうとする力を抑えるため、肌色のテープ固定をします。1~3か月固定するのが望ましいです。
- 傷は目立ちますか?
- 乳頭基部は、傷が目立たない部位です。乳頭周囲のみの最小限の切開で行い細かく丁寧に縫合するため最終的に傷跡はほとんど分らなくなります。
- どの位の大きさが平均ですか?
- 日本人の平均の大きさは約35ミリといわれています。もちろん個人差がありますので、ご希望、バスト全体、乳頭とのバランスを見ながら大きさを整えます。
- 腫れについて教えてください。
- 個人差はありますが、顕著な腫れはありません。
- 痛みについて教えてください。
- 手術は局所麻酔で行いますが、恐怖心が強い方は、静脈麻酔を併用することも可能です。個人差はありますが、術後に顕著な痛みはありません。
乳頭・乳輪色素沈着改善
- 乳頭・乳輪の色素沈着の原因は何ですか?
- 乳頭・乳輪の色素は幼少のころから濃い方もいますが、思春期やそれ以降に濃くなるケースが多いようです。思春期以降の女性ホルモンの上昇、また下着などで繰り返し摩擦を受けることが原因として考えられます。有色人種の女性は、乳頭・乳輪の色素が濃い傾向があります。
- 乳頭・乳輪の色を薄くする方法は?
- トレチノイン軟膏とハイドロキノン乳酸軟膏との併用が効果的です。はじめは少し赤くなりますが、茶色の色素沈着がとれていき、きれいなピンク色の乳頭・乳輪になっていきます。医師が処方しますので、毎日朝夕ご自宅で塗って頂く治療です。
- 乳頭・乳輪色素はレーザーやケミカルピーリング、タトゥーで薄くなりますか?
- 乳輪・乳頭はデリケートな部位です。ケミカルピーリングでは色調が改善するほどの効果はなく、白やピンクのタトゥーを入れると非常に不自然で元に戻すこともできません。レーザーは、脱色素や瘢痕をきたすことがあります。その点トレチノインとハイドロキノンの治療は、脱色素や瘢痕などの後遺症を残すことなく薄くできます。
- トレチノイン軟膏はどのような作用がありますか?
- トレチノインは、角質を剥がし表皮の細胞を活発に分裂させ再生を促します。同時に表皮の深い部分にあるメラニン色素も同時に外に押し出す作用があります。乳輪、乳頭の色素沈着に非常に効果的です。トレチンイン軟膏には、濃度の強さが異なるものが幾つかあるので、必ず医師の指導のもとに使用しましょう。
- ハイドロキノン軟膏はどのような作用がありますか?
- ハイドロキノンは、色素沈着の原因であるメラニン色素を作らせなくする漂白剤で、角質を剥がす作用のあるAHA(フルーツ酸)の一つです。従ってハイドロキノン軟膏は強力な美白剤となります。市販の美白製品も多数ありますが、成分の作用がハイドロキノンに比べて非常に弱い(100分の1程度)ため、実際の効果は望めません。
- 腫れについて教えてください。
- 腫れはありませんが、使用すると赤くなってぼろぼろと角質が取れていきます。この反応はアレルギー反応ではなく適度な範囲であれば、薬が効いている1つの目安です。
- 痛みについて教えてください。
- 痛みはありません。
乳頭縮小術
- 乳頭縮小をしても授乳できますか?
- 乳頭には母乳の通り道である乳管が約20本ありますが、当院の方法は、ほとんど傷つけることがありませんので、授乳には全く支障がありません。
- 乳頭の高さを低くする方法は?
- 乳頭の高さを低くする場合は、乳頭の根本に近い部分の皮膚を取り除き、その上の乳頭を潜らせ、乳頭の付け根に沿って縫合します。皮膚のみを切除して乳頭全体を潜らせて高さを低くしますので、授乳に必要な乳管を温存することができます
- 乳頭の直径を小さくする方法は?
- 乳頭の直径を小さくする場合は、乳頭の上部及び側面よりV字(楔状)に余分な組織を取り除き外形を小さくした上で縫合します。
- 感覚がなくなるようなことはありませんか?
- 手術直後やや鈍くなることがありますが、1~3か月で回復します。
- 日常生活に支障をきたしませんか?
- 特別な安静というものは必要なく、日常生活で動かれる程度ではご心配ないです。仕事、家事などは翌日から問題なくできます。
- 平均の大きさはどの位ですか?
- 日本人の平均の大きさは、直径10ミリ高さ8ミリですが、バストが小さく乳輪の直径が小さい方が、小さな乳頭を希望でしたら、8ミリ程度の高さ、直径にすることも可能です。乳頭縮小術は、ただ小さくするだけではなくバスト全体、乳輪等のバランスを見ながら行います。
- 傷は目立ちますか?
- 切開部は乳頭基部や乳頭内ですからほとんど目立たなくなります。最小限の切開で理想的な大きさにします。
- 以前失敗してなくなったという話を聞いたことがあるのですが、大丈夫ですか?
- 経験豊富な医師が行えば、乳頭がなくなるといった失敗はありません。乳頭縮小の手術は、血行を温存し乳管を傷つけないように行う必要があるため、かなりの経験を必要とする手術です。当院では経験豊富な医師が、ご希望の大きさを十分にお伺いした上で手術を行いますのでご安心下さい。
- 腫れについて教えてください。
- 個人差はありますが、顕著な腫れはありません。
- 痛みについて教えてください。
- 局所麻酔で行います。恐怖心の強い方には、静脈麻酔を使用することも可能です。個人差はありますが術後に強い痛みはありません。
豊胸(人工乳腺法)
- プリンセス・バッグとは?
- プリンセス・バッグは世界屈指のブレスト・インプラントメーカーであるマックギャン社と提携して開発したオリジナルバッグです。日本人女性の体型を解剖学的に分析して作った日本人女性のためのバッグです。
- プリンセス・バッグの形は?
- 今までのバッグは体格の大きい欧米女性を対象に作られた輸入品でした。そこで当院が開発したのがプリンセス・バッグです。日本人女性の胸郭を解剖学的に分析して作ったアナトミカル型(立った状態で自然に下方にボリュームが出る)でバスト上部の立ち上がりをなだらかにして自然なバストを実現します。
- プリンセス・バッグの外膜は?
- プリンセス・バッグは、3層構造のイントラシールという膜のバイオセル・バッグです。安全性と耐久性に優れ、破損することは殆どありません。3層構造でありながら、非常に柔らかいのも特徴です。表面は被膜拘縮を予防するために、凹凸にデザインされたテクスチャードタイプですから、術後のマッサージは不要です。
- プリンセス・バッグの内容物は?
- プリンセス・バッグの内容物は、従来のソフトコヒーシヴシリコンをさらに柔らかくしたレスポンシヴ・ジェルです。レスポンシヴ・ジェルは、万が一破損した場合でも体内に拡散しない安全な素材です。
- プリンセス・バッグを入れた後マッサージは必要ですか?
- 外膜の表面は被膜拘縮を予防するために、特殊な凸凹に加工されたテクスチャードタイプですので、手術後のマッサージは不要です。
- プリンセス・バッグの耐久性は?
- プリンセスバッグの外膜の構造は、安全性、感触ともに世界最高といわれているバイオセルバッグです。ジェルを包むイントラシールという膜が3層構造になっていますから、耐久性にすぐれ、破れる心配はほとんどありません。
- バッグの挿入層は?
- バストの形を決定する要素として挿入する層も重要です。解剖学的に、バッグを挿入する層は三つあります。大胸筋筋膜下法、乳腺下法と、大胸筋下法があります。当院では、バッグの形、大きさ、内容物、患者さまの希望や体型、もともとのバストの状態などを総合的に診断して、最適な挿入層を決定します。
- コヒーシヴ・シリコンバッグとは?
- コヒーシブとは、“拡散しない”という意味です。内容物のシリコンの凝集率を高くして、万が一、外膜が破れても体内に流れ出ません。以前は、感触が硬かったコヒーシブ・シリコンも、非常に柔らかいソフト・コヒーシヴシリコンが開発されました。プリンセス・バッグの内容物は更に柔らかいレスポンシヴ・ジェルです。
- シリコンジェルバッグとは?
- シリコンは、医薬品や化粧品などに使われています。安全性に関しては、シリコン素材自体の免疫疾患や乳癌との関連性は否定されており、日本を含め先進国などでは多く使用されています。シリコンを内容物にしたバッグには2種類あります。旧来の流動性の高いタイプと、シリコンが流動しないコヒーシヴタイプです。
- 術中バストサイズ自己決定法とは?
- 「もっと大きくしたかった」などという術後の大きさへの不満を残さないようにするために、術中に無痛でしかも明瞭な意識のもとに、ご自身でサイズを決定する方法です。一般的な方法の2倍の手術時間を要しますが、患者さまを最優先に考えた手術方法です。これで術後の大きさへの不満は全く解消されました。
- 手術中にサイズを確認する時、痛くないですか?
- 硬膜外麻酔と静脈麻酔を併用して、全く無痛でしかも明瞭な意識の下で確認して頂けます。高度な麻酔技術がなければ、行うことができない方法です。
- バッグはどこから入れるのですか?傷が目立ちますか?
- 切開部位は、腋窩(脇の下)、乳輪周囲、バスト下がありますが、当院ではバスト自体に傷がつかないという理由で殆どの場合傷の目立たない脇の下を2センチ程切開して挿入します。この方法は高度な技術を要する為、経験豊富な医師に任せる必要があります。希望によっては他の位置から挿入する場合もあります。
- 大胸筋筋膜下法とは?
- 大胸筋筋膜下法は、大胸筋下法、乳腺下法の欠点を解消した術式です。大胸筋の上にバッグが入るため大胸筋収縮時のバストのゆがみを避けられ、大胸筋にバッグが覆われませんので硬さを感じません。また、大胸筋を剥がさないため術後の痛みが少ない方法です。欧米では主流ですが国内で行っているクリニックは少ないのが現状です。
- 乳腺下法とは?
- 乳腺下法は、大胸筋という張りのある筋肉の上に入れる方法です。乳腺下法は、大胸筋を剥がしませんので、術後の痛みは少なくすぐに職場復帰ができます。短所は、痩せている方が、乳腺下にバッグを挿入するとバッグ辺縁が見た目にはっきりわかることです。元々B~Cカップある方、皮下脂肪が多い方に向いています。
- 大胸筋下法とは?
- 大胸筋下法は痩せている方に向いています。Aカップの方は、この層が適しています。痩せ型でバストが薄い方でも、大胸筋下に入れるとバッグの輪郭が隠せるからです。反面大胸筋下法は、乳腺下法と比較すると痛みが強くなります。理由は、大胸筋下法は大胸筋の下層を剥離しますので、筋肉にダメージが加わるからです。
- アナトミカル型とはどんな形ですか?
- アナトミカル型は、「解剖学的な」という意味で、人間の身体の構造に基づいた形です。つり鐘型とも言われます。立った状態で自然にバストのボリュームが下方に出る形です。プリンセス・バッグは日本人女性の胸部を解剖学的に分析して作られたアナトミカル型のバッグです。
- バッグを入れても授乳できますか?
- バッグを入れても授乳には全く支障がありませんので、ご安心下さい。
- 被膜拘縮とは何ですか?
- バッグが体内に挿入されると、誰でもバッグの周りに被膜が形成されます。被膜拘縮とは、この被膜が縮んで厚く硬くなることをいいます。いかなる手術を行っても、バッグ周囲にできる被膜が厚く硬くなる方がいます。現在まで世界各国で研究が行われていますが、未だ原因が100%究明できていません。現在有力な説は、乳管からの微小感染です。
- 被膜拘縮に対するアフターケアは?
- 以前はスムースタイプのバッグに対して術後のハードなマッサージ以外には、被膜拘縮を防ぐ効果的な方法がありませんでした。テクスチャードタイプのバッグの開発により、拘縮の確率はかなり減少しました。当院では一例も被膜拘縮を発生させないために、予防策として体外式超音波(EUS)、アコレートやビタミンAなどの内服薬で良い結果を出しています。
- 被膜拘縮予防の体外式超音波(EUS)は、どのような効果がありますか?
- 当院では、体外式超音波によるマッサージを人工乳線法のアフターケアの一貫として行っています。手によるマッサージでは物理的に困難なバックの裏側などの、体表面から深い部位の組織に、超音波で揺さぶりをかけて、その部分の血の巡りを改善して組織の代謝を促し、軟らかくする効果があります。
- プリンセス・バッグはいつからブラジャーができますか?
- プリンセス・バッグは術後3ヶ月後からワイヤー入りのブラジャーが付けられます。
- 腫れについて教えてください。
- 個人差はありますが、むくみのような感じの腫れが5~7日間あります。
- 痛みについて教えてください。
- 硬膜外麻酔で無痛の内に終了します。術後の痛みは個人差やバッグの挿入層によって異なります。一般的に乳腺下法1~2日間、大胸筋筋膜下法で2~3日間、大胸筋下法で5~7日間位です。
豊胸(幹細胞脂肪注入法)
- 幹細胞とは何ですか?
- 脂肪細胞が生着する為に最も重要な事は、血液から栄養をもらう事です。幹細胞は、バストに注入されると脂肪細胞や脂肪細胞に栄養を供給する血管になります。脂肪細胞自体の数も増え、生着に欠かせない栄養を供給する血管が新しく生まれることにより、従来の脂肪注入法よりも多くの脂肪細胞が生着します。その結果、2カップ以上のサイズアップが可能となります。生着した脂肪は残るので、効果は一時的ではなく持続します。
- どのくらいのサイズアップが可能か?
- 2カップアップ位とお考えください。【補足】豊胸においてバッグの200㏄と脂肪の200㏄はその形と動きが異なります。バッグによる豊胸術を行った場合、ブラジャーをつけなくても バストトップが高くなります。脂肪注入法による豊胸術の場合、人工物ではなくご自身の細胞を挿入するため、より自然に仕上がり、このような事象が見られません。元々バストの豊かな方も、ブラジャーをしていない時や、横になった時にはバストトップの位置は高くないのです。そのため、ブラジャーをつけない状態では、バストがそこまで大きくなったと感じないかもしれませんが、ブラジャーをつけ、バストを寄せて上げた状態では大きさを実感して頂けます。つまり、脂肪注入法による豊胸術で大きくなったバストは、より自然な形で、自然な動きをするという事が特徴になります。
- 幹細胞脂肪注入豊胸術の腫れについて教えてください。
- 個人差はありますが、脂肪吸引部は1~2週間、バストは5~7日間位です。
- 幹細胞脂肪注入豊胸術の痛みについて教えてください。
- 全身麻酔、硬膜外麻酔、静脈麻酔を駆使して、無痛の内に終了します。術後バストの注入部に強い痛みはありません。吸引部は、吸引量による個人差はありますが、筋肉痛の様な感じで、ほぼ2週間までに消失していきます。
豊胸(脂肪注入法)
- 脂肪注入法で何カップ位大きくなりますか?
- 脂肪注入法は、気になる部分は痩せて、バストは豊かになるという一石二鳥の贅沢な手術ですが、大きなサイズアップは難しく1~2カップ位のサイズアップです。
- 脂肪を注入しても吸収されてなくなることはありませんか?
- 一般的方法の生着率は10%~20%と考えられていますが、当院では30%~50%まで生着率を向上させています。特殊注入針を開発し、血流豊富な大胸筋下、大胸筋内、大胸筋上、乳輪周囲と4層へ脂肪細胞を少量ずつ重なりあわないように、散らして注入することを可能とし、血管から栄養をもらいやすい状態にできるからです。
- 4層注入法をするとなぜ生着率がアップするのですか?
- 生着率を上げるために、少量ずつ多くの層に注入します。当院では極細注入針の開発により、従来法では乳腺周囲にしか注入できなかったのを、大胸筋下、胸筋内、大胸筋上(乳腺下)、乳腺周囲と4層に分けての注入を可能にしました。脂肪の生着率アップのポイントは、血流豊富な大胸筋周囲への注入です。
- バストに傷がつきませんか?
- 極細の注射針で注入しますので、バストには一切傷がつきません。
- “しこり”ができると聞きましたが本当ですか?
- 一般的な方法では太い注入針で、脂肪を一塊として注入します。塊の状態で注入された脂肪細胞が生着してしまうと、“しこり”となります。当院では、“しこり”を作らないように、極細の注入針で脂肪を少量ずつ細かく散らばせて注入し、平面的にも立体的にも多くの部位(4層)に注入する方法で行っています。
- 痩せていますが、できますか?
- 痩せている方が2カップのサイズアップを希望する場合、生着するに足る脂肪が確保できるかどうかを診断します。また、生きている脂肪細胞を注入しても、注入された脂肪細胞を助ける細胞が存在しないと、吸収率が高まってしまうことがあります。脂肪注入法で希望のバストアップが可能かどうか医師とよくご相談下さい。
- エステや自宅でのマッサージはいつからできますか?
- マッサージは、必要以上に脂肪の吸収率を高めることがありますので、最低1ヶ月は控えて下さい。
- スポーツはいつからできますか?
- 注入後に最も重要なことは胸の安静を保つことです。栄養血管が脂肪細胞に侵入した後は、しばらくまだ弱いため“揺らす”ことを最も避けなくてはいけません。手術後約3週間で栄養血管は安定しますので、胸を揺らすような激しい運動は手術後少なくとも3週間はお控え下さい。
- 脂肪も希望通りに吸引してくれますか?
- 脂肪注入法は、バランスの良いボディラインにする一石二鳥の手術ですから、脂肪吸引をおろそかにしては意味がありません。当院では、チューメセント法、クリスクロス法、細いカニューラの使用など、丁寧に時間をかけて吸引を行うことにより、ムラのない滑らかなボディを形成します。
- 腫れについて教えてください。
- 個人差はありますが、脂肪吸引部は1~2週間、バストは5~7日間位です。
- 痛みについて教えてください。
- 硬膜外麻酔で無痛の内に終了します。術後バストの注入部に強い痛みはありません。吸引部は腹部全体から吸引した場合、デスクワークならば最低1日、大腿全周の場合には少なくとも2~3日間、立ち仕事の場合はもう少し余裕を持った方が良いでしょう。痛みは筋肉痛の様な感じでほぼ2週間までに消失していきます。
豊胸(ヒアルロン酸注入法)
- どの位大きくすることができますか?
- 1カップほどのバストアップが可能です。
- バストに傷はつきませんか?
- 手術ではなく注射で行いますので、バストには傷がつきません。
- 会社の休みをとらなければいけませんか?
- 注射による豊胸ですから、腫れや不自然さが回復するまでの期間を考慮する必要がありません。通院もありませんので、お休みを取らなくても大丈夫です。
- 将来の授乳に支障はありませんか?
- ご心配はございません。未婚の方でも安心して受けていただけます。
- ヒアルロン酸が吸収されるまでの期間は?
- ヒアルロン酸には多様な薬剤があり、体内に吸収されるまでの期間はその特徴や注入部位によって異なります。マクロレインVRF30は、通常しわ、隆鼻の治療に使われるヒアルロン酸に比べると粒子が約10倍と大きく、吸収されるまでの期間は、約1~2年間です。
- バストのどこに注入しますか?
- 胸へのヒアルロン酸の注入で重要なことは注入層です。皮膚や乳腺の状態を診断し、バストの深い部分つまり乳腺下、乳腺周囲に注入します。マクロレインVRF30の粒子は大きいので浅い層に注入をしますと、粒子に触れることがあります。乳腺に厚みのない方は特に注入層の見極めが重要です。
- 注入後、すぐにバッグを入れたり脂肪を注入したりできますか?
- 人工乳腺法、脂肪注入法は永久的な豊胸術です。ヒアルロン酸を注入していても、手術には影響はありません。期間を空けることなく、すぐにでも手術は可能です。
- 腫れについて教えてください。
- 腫れはほとんどありません。
- 痛みについて教えてください。
- 注入は静脈麻酔で行いますので、無痛で眠っている間に終了します。術後に強い痛みはありません。
陥没乳頭
- 陥没乳頭の原因は?
- 陥没乳頭は、乳頭が埋まっていて出てこない状態です。バストには乳管があり、女性が思春期になりますと、乳管が押し上げられ表に出てきます。ところが、乳管と乳管の間にある柵状の組織が硬くなって、乳管の伸びを妨げるのが原因といわれています。
- 陥没乳頭は手術した方がいいでしょうか?
- 陥没乳頭は、見た目の問題のみならず将来の授乳時に不自由したり、放置しておくと乳管炎、乳腺炎を繰り返すことがあります。状態によっては、早期の手術をお勧めします。
- 陥没乳頭の手術をしても将来授乳できますか?
- 陥没乳頭の手術で大事なことは、将来授乳の可能性のある女性の乳管を傷つけないことです。当院で行っている手術は、母乳の通り道である約20本の乳管を殆ど傷つけることなく行う為、全く授乳に支障をきたしませんので、ご安心下さい。
- 再発はありますか?
- 陥没乳頭は、陥没の程度に応じた術式で行えば戻ることは殆どありません。従って数多くの経験がある医師が、適切な診断をして行うべき手術といえます。軽症~中等症の方には、傷跡がほとんど分からず再発率の低いティモリアン法、重症の方には、再発率の最も少ないサカイ法が適応されます。
- ティモリアン法はどのような手術ですか?
- 軽症~中等症に行なう手術方法です。まず乳頭基部から約8ミリの葉状(木の葉の様に平たい形)皮膚を挙上し表皮のみ切除します。乳頭を引き出し左右の皮膚を、皮下トンネルを通して交叉させ対側の皮下組織と縫合します。交叉した皮膚が橋渡しの役目をして再発を防ぎます。傷は乳頭基部ですからほとんど分りません。
- サカイ法はどのような手術ですか?
- サカイ法は、主に重症の方に適応されます。まずナイロン糸で乳頭を引き出します。乳頭に縦切開を加え、乳管周囲の繊維組織を処理し、乳頭を引き出します。左右に三角真皮弁を作り、対側に縫合し橋渡しとし再陥没を防ぎます。傷は乳頭内ですからほとんど分りません。
- 傷は目立ちますか?
- ティモリアン法は、乳頭基部、サカイ法は乳頭内を切開します。目立たない部位を細かく丁寧に縫合しますので、最終的に殆ど分らなくなります。
- 術後固定はありますか?
- 術後は患部を保護する為、ガーゼとテープで固定します。
- 腫れについて教えてください。
- 個人差はありますが、顕著な腫れやむくみはありません。
- 痛みについて教えてください。
- 局所麻酔で行います。恐怖心の強い方には、静脈麻酔を使用することも可能です。個人差はありますが、術後に強い痛みはありません。