「治療方針に悩む外鼻形成症例」
第35回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会 / 2017年11月 / 東京院 院長 広比利次
概要
私が本格的に外鼻形成術を始めたのが1992年ですが、以来25年が経過したことになります。しかし日常診療で、いまだ治療方針に悩む症例が少なくはありません。外鼻形成術の奥深さ、難しさを痛感しております。
あらゆる美容手術の中でもっとも、治療方針に正解がない、アプローチ法が統一されない、のが外鼻形成術ではないでしょうか。
美容外科医は、アーティストとしての一面があり、その美的センスも様々です。
もちろん、”美しく、バランスの良い鼻“ という観点から、それほど違ったゴール設定にならないのでしょうが、そのアプローチ方法は千差万別です。
本日のパネルディスカッションでは、外鼻形成術では国内有数の権威あるドクター陣をお迎えすることができました。
そこで私自身が、いまでも治療法に悩むような症例を提示し、皆様に見解をお伺いしたいと考えております。それぞれの症例に対して、本日のパネリストの皆様は独自の見解、方針を打ち出すのではないかと考えます。
『私のこの治療法が最善であったのか?』に関して、最後のディスカッションでその議論を深めたいと考えます。