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下眼瞼の形態を変える下眼瞼下制術の効果

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「下眼瞼の形態を変える下眼瞼下制術の効果」

第30回日本美容外科学会総会 / 2007年10月 / 東京院 大場教弘

目的

目をより大きく見せたいという目的から眼瞼下垂手術、目頭切開術などを施行し、さらにそれ以上の大きさを希望される方が存在する。また、つり目を改善したい、下眼瞼の形態の左右差を改善したいなどの希望がある。これらの患者に対し、我々は下眼瞼中央から外側を下方に降下させ、瞼裂高を増大する術式行っている。

対象と方法

2005年2月より2007年5月までに手術を施行した45例(平均年齢23.9歳、男性2例、女性43例、平均follow up期間10.2ヶ月)。局所麻酔下あるいは静脈麻酔下に、下眼瞼瞼板外側下縁で結膜を切開し、円蓋部まで結膜下で剥離する。角膜の外側縁から外眼角にかけて瞼板下縁と lower eyelid retractorのtuckingを、下制の程度を確認しながら行った。さらに下制の程度にあわせ下眼瞼皮膚切除を睫毛直下で行った。

結果

本術式により、瞼裂の自然な形を損なわず、瞼裂高の増大が得られた。印象として眼球陥没傾向の患者は、下制の程度は軽度であるが、皮膚切除の効果で睫毛内反の改善が得られ、眼球突出傾向の患者は、しっかりと下がりやすい傾向を認めた。希望により局所麻酔下に手術をおこなうことで、患者の希望する微妙な変化にも、術中直接鏡で確認することで対応可能であった。角膜下縁における scleral show は認めず、内・外反、その他の合併症もなく、すべての患者において満足が得られた。

考察

我々は下眼瞼外側を下制することにより、瞼裂外側を縦方向に拡大し、目を大きくするという希望に応えることができた。また、つり目をたれ目にしたい患者、下眼瞼形態の左右差を整えたいと願う患者に対し、満足度の高い結果が得られた。

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